いつもふわふぁンテナ(ω)をご利用くださりありがとうございます。
コピーコンテンツ誤認防止のため、1日に1記事、アンテナサイトの記事枠を利用して日誌を投稿することにしました。
そこで1行目のみを私が書き、残りを「AIのべりすと」にお任せしてみることにしました。
最後には前日のフィードの中からおすすめ記事をピックアップしてご紹介致します。
では、お楽しみください。
よそでやる。
ここではやるな。
よそでやれ。
ここではやるな。」
彼はそこでナイフとフォークを置き─テーブルの上に両肘をついて手を組む。そして組んだ両手の上に顎を載せて、横から覗き込むように私を─あるいは私の後ろを見た。「たとえ何の落ち度もない第三者にも喧嘩を売ろうとするのは何故だ?」
私は振り向かない。返事もしない。しかし私は確信する─出夢くんは私の後ろの席の人を見ているのだと。けれど構わずに、私はベーコンとレタスとトマトの挟まったウェイトレス特製ハンバーガーを頬張りながら言う。「ダチュラ─」
かぶせるように、出夢くんは言う。「セント・ジョンズ・ワート」
その薬物─園芸や娯楽用としても有名なそれに含まれる向精神成分には気分を高揚させる効果がある事を私は知っていた。少ない摂取量では大した事はないとされているが、しかし俗にバッドトリップと呼ばれるそれは酒に酔ったような感覚や万能感をもたらすという。この気分が─多幸感が私は嫌いだった。その成分は─言ってしまえば麻薬と同じようなものなのだから。
「たとえば君に何か嫌な事があったとしよう。で、その痛烈な感情を忘れるために薬を服用したとして、たとえ一時的にせよ嫌な事を忘れられればそれは成功だと言えるんじゃないかな?」
出夢くんは私の後ろを見たままで言う。視線の方向にあるものは窓ガラスであり外の風景であり他の客達であり、しかし確かに彼にはその中にいるはずの私以外のもう一人の人物が見えているに違いなかった。「しかし忘れずにいつまでもそれにつきまとわれては成功だとは言えないだろう」
あるいは、それは─向精神成分が引き起こした錯覚なのかもしれないけれど。「痛烈な感情を覚えていたときよりも、それが続いていた時の方が人はずっと─」出夢くんは私の後ろに向かって言う。「─不幸だと感じるものなんだよ」
そして彼は組んでいた両手を解き、今度はその手で頬杖をついたのだった。
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それではまた明日、ふわふぁンテナ(ω)を今後ともよろしくお願い致します。