いつもふわふぁンテナ（ω）をご利用くださりありがとうございます。
コピーコンテンツ誤認防止のため、1日に1記事、アンテナサイトの記事枠を利用して日誌を投稿することにしました。
そこで1行目のみを私が書き、残りを「AIのべりすと」にお任せしてみることにしました。
最後には前日のフィードの中からおすすめ記事をピックアップしてご紹介致します。
では、お楽しみください。
教会ではふたりで夜を越して35日目になった。
アベルに連れられてやってきたのは、教会の裏手だった。
そこには墓地があり、いくつもの墓石が立ち並んでいる。
――……ここって……。
――……うん。ここには、俺の家族の墓もあるんだ。
――……家族？
――そう。……俺の家族はみんな死んじゃってるんだ。
――……え……？
――俺がまだ10歳くらいの頃だったかな。父さんと母さんの3人で王都に買い物に行った帰りに、魔獣に襲われてね。……その時に両親は殺されちゃったんだ。その時に助けてくれた冒険者がいなければ、俺も死んでたんだろうな。
アベルは懐かしそうに語りながら、両親と弟が眠る墓標の前に立った。
――あの時のことは今でも覚えてるよ。
――……。
――その時は本当に怖くてさ。震えが止まらなかった。
――……。
――でも、泣きながら必死で助けを求める俺を見て、両親が殺されたっていうのに、その子は笑ってくれたんだ。
――……どうして？
――さぁ、なんでだと思う？ アベルは振り返ると、どこか悪戯っぽい笑みを浮かべた。
――……分からない。
――まぁ、正解は教えないけどね。
――おい！
――ははは！ まぁ、それはともかくとして、俺にとっての恩人でもあるその人は、俺の両親の仇を討ってくれたんだ。だから俺も、いつかはその人の力になりたいと思って、この仕事を選んだんだ。
そう語るアベルの表情は穏やかで、その目は真っ直ぐ前を見据えていた。
――俺の夢はね、この世界にいる全ての人を笑顔にする、そういう仕事をすることなんだ。
――……。
――だからさ、ラティクスにも俺の仕事を手伝って欲しいんだ。
……ダメかな？
――……分かったよ。お前がそう言うなら、手伝ってやるよ。
――ありがとう。
そう言って笑うと、彼はラティクスに手を差し出した。
ラティクスは少し照れくさそうにしながら、差し出された手を握り返した。
こうして、ラティクスの新しい人生が始まった。
アベルがラティクスを拾ってきた。
それを告げられた時、最初に感じたのは驚きよりも先に疑問だった。
アベルは確かにお節介な性格ではあるが、まさかわざわざ人間の少女を拾ってくるとは思わなかったからだ。
しかも少女は、どうやら記憶を失っているらしい。
しかし、それでもアベルは彼女を放り出すつもりはないようだ。
それならばそれで構わない。
どうせしばらくの間はアルヴァリッドを離れる予定だったのだし、アベルが面倒を見るというのであれば、こちらとしては特に問題もない。
――……だが、アベル。いくらなんでもその女はどうかと思うぞ？
――うぅん、俺としてもちょっと予想外というか、こんな展開になるとは思ってなかったんだけどねぇ。とりあえずしばらく預かるってことで納得してもらえないかなって。
――……はぁ。……好きにしろ。
そう言ったものの、やはり疑問は残る。
何故なら彼女は人間だ。それも、おそらくはまだ子供だろうと思われる。そんな子供を森の奥地に置いてくるというのは、流石に無責任すぎるのではないかと思ったのだ。
そんなことを思っていたある日のこと。
アベルがラティクスを連れて帰ってきた。
どうやらラティクスには、自分が何故森の中にいたのかの記憶がないらしく、自分が何者なのかさえ分かっていないようだった。
――……ラティクス。お前の名前はラティクス・ウォルタ=ヴァンホーテン。私の友人であり、そして私の大切な家族だよ。
――私が……？
――あぁ。
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